南米ウォーカー
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南米大陸のほぼ中央、アンデス山脈の真ん中に、海を持たない国がある。その昔、向かうところ敵なしだった英国の無敵艦隊もこの国には通じず、怒った英国女王は、自国の地図からボリビアを消してしまった。ボリビアにはそんなエピソードが残っている。 |
国土の1/3近くをアンデス山脈が占め、6000m級の高峰が14座もある。“高原の国”として知られ、国内の主要都市の半分近くが標高2000mから4000mに位置している。南米のなかでもとくにインディヘナの多い国。したがって、ボリビアでは民族衣装に身を包んだインディヘナの人々も多く見かけ、南米らしさを象徴する国となっている。その南米らしさこそ、私たち旅人を魅了する要素でもあるのだ。しかし、単に観光地の数でみると、ほかの南米諸国ほどはない。だが、ラ・パスのカーニバルやオルーロのディアブラーダ(悪魔の踊り)など地方、町ごとにあるフォークロア(伝統行事)そのものが、この国の見どころであり、長く滞在すればするほど、魅力にあふれた国だと感じるだろう。どこまでも続くアルティプラーノ(高原地帯)、赤茶けた谷間に咲き乱れるように建つ高層ビル、また一方では南国ムードの漂うエリア。ここボリビアでは、多様な大自然とインディヘナと西洋の特異な折衷文化に触れることができる。そして何よりも、空の青さを感じる国である。 |
気候
| スペイン人たちはアンデス下ろしの強風を避けて、山間の盆地バリェスに町を造った。ラ・パス、スクレ、コチャバンバの大都市は、いずれも標高2,500m以上の高原の盆地に栄えた町。ボリビアが“高原の町”と呼ばれるゆえんである。なかでもラ・パスは標高4,000m近くもあり、飛行機でやってくる人の多くは、高山病の症状を感じる。気温は最高気温と最低気温の差が激しく、日中はTシャツでいられても、夜はセーターが必要となる。一方アマゾンは、年間を通じて暑く、雨の多い熱帯密林地帯を形成している。平均気温は26〜28℃、そこには手つかずの自然が多く残り、無数の動植物が生息する。高原地帯、アマゾンとも11〜3月が雨季。この数カ月間は毎日、午後になると決まったように雨が激しく降りつける。しかし、スコールのような降り方で、一日中シトシト降り続くことはあまりない。乾季は6〜8月、空が青黒く見えるほど晴れわたり、雲のかけらさえも見えない日が続く。 |
目的別おすすめシーズン
| 旅のベストシーズンは乾季だ。しかし、この時期にはスール(Sur)と呼ばれる乾燥した南風が吹くことがあり、そうなると気温が10℃近く急激に下がる。 |
旅の服装 タイプ1
| 直射日光、とくに紫外線が強く顔、腕などは1日でまたたく間に日焼けする。日中、外出する際には、日影のない高原などへ出かける場合には、日焼け止めをつけるほかサングラスや帽子を用意したい。 |
旅の服装 タイプ2
| 高原地帯は1日の温度差が激しい。日中はシャツ1枚で過ごせても、日没とともに急激に気温が下がり、真冬のような状態となる。防寒具は必ず用意のこと。 |
食事について
| 市場ではトリの足や何かの内臓とジャガイモの入ったスープを出す店をよく見かける。主食はご飯で、野菜やジャガイモを香辛料で塩辛く煮込んだものをかけて食べるのが大衆的。山岳地帯ではまれにクイ料理(モルモット)を出す店があるのと、ティティカカ湖周辺ではトゥルーチャ(マス)やペヘレイなどの魚料理を食べられる。かつてどこでも見かけたブタの脂身を揚げたスナックは、ブタ肉に寄生する原虫による病人が出てからは、街角からすっかり姿を消してしまった。ブタ肉の煮込み料理“フリカセ”とともに、ブタ肉には旅行者も注意してほしい。 [サルテーニャ] ボリビアのどんな小さな町にもサルテーニャはある。国民に最も愛されているスナックだ。小麦粉で作った皮にトリ肉やゆで卵を詰めて焼いたパンのようなもので、食べるとジワっと肉の汁が出てくる。朝食代わり、あるいは午後の間食として食べられていて、食堂では午前中に売り切れてしまう場合が多い。 |
ショッピングについて
| ボリビアの女性は南米で最も器用だといわれ、手編みのすばらしいセーターを見つけることができる。毛糸の質、染色などさまざま。良いセーターを求めるなら、専門店でそれなりの金額の物を購入するほうがいい。また、ボリビアの歴史は銀の歴史ともいわれるように、現在でもポトシをはじめとする国内各都市の鉱山では多量の銀を産出している。そのため、おみやげも銀製品が多くきらびやかな店内や露店などは見ているだけでも楽しくなる。織り物もその緻密さ、配色、柄、どれをとってもすばらしく、彼らの織り物技術に感心する。ラ・パスならサガルナガ通り一帯とサン・フランシスコ寺院周辺に集中している。 お土産 {セーター}幾何学模様やリャマなど、ボリビアらしいモチーフを編み込んだセーターがたくさん売られている。機械編みのものもあれば手編みもあり、ベビーアルパカと羊毛の混紡だったりリャマ毛中心だったりと、品質にはかなりの差がある。{銀製品}ポット、お皿、フォーク、ナイフ類から置物まで多種多様。とくにネックレス、ブレスレット、指輪、イヤリングといった装飾品は、ボリビア独特のデザインのものも多く、見ているだけでも楽しい。ただし、質の良い物を露店で求めるのはむずかしい。{織り物}アルパカや羊毛を草木で染色した糸を使ったマント、ショール、敷き物、壁かけなどとベスト、スカートといった衣類もある。 サイズ 基本的に生産された国のサイズ規定になっている。 |
お金について
| 単位とレート ボリビアーノ(略号Bs.)Bs.1=100¢=13.8989円('04年6月現在) 紙幣の種類 Bs.2、5、10、20、50、100、200 硬貨の種類 Bs.1=100センターボ(¢)。硬貨5、10、20、50¢、Bs.1、2 両替 両替は両替所、銀行、ホテル、旅行会社などでできる。路上の両替屋も多いが両替率はそれほど変わらない。トラベラーズチェックも銀行や両替所で両替できる。ボリビアーノからUSドルへの両替の際には手数料1.5〜1.7%が差し引かれる(店によって両替率、手数料に差がある)。 物価 南米諸国の中でも比較的物価の安い国。ホテルは玄関口となるラ・パスでもひとり1泊US$30も出せば、レストランの入ったそこそこのホテルに泊まることができる。いちばんいいホテルでもUS$100強だ。したがって地方都市へ行くと宿泊費はかなり節約できる。が、施設面での充実は望めない部分が多い。シャワーのお湯が出るか、暖房があるかなど泊まる前にチェックしよう。この国では食費もそれほどかからないだろう。また交通費も空路、陸路とも安い。特に長距離バスは、ラ・パス〜サンタ・クルス間の23時間コースでもUS$10〜18ほど。しかしながら悪路が多く、特に雨季は思いのほか時間がかかる。 |
チップについて
| サービスを受けたらチップを払う習慣はある。最初から料金の中に含まれている場合を除き、50¢〜US$1に相当する現地の紙幣で払うのが一般的。 ホテル、空港で荷物を運んでもらったとき 荷物1個につき50¢〜US$1。 レストランで サービス料が含まれていない時のみ、料金の15%前後を置くか担当のウエイターに渡す。 タクシーで 基本的にはチップは必要ないが大きな荷物をトランクに乗せてもらったときに50¢〜US$1。 |






