南米ウォーカー
![]() |
立派なハイウエイ、建ち並ぶ近代的なビル群、地下鉄など整備された都市交通。首都カラカスの町はコロニアル風の古い建物はあまり目につかず、高層ビルばかりが視界に飛び込んでくる。その都市化した姿は、どこかアメリカ的な機能優先の町のように見える。石油のもたらした豊かさが、この国の急速な近代化と都市化を生んだ。ベネズエラは世界でも有数の産油国であり、輸出総額の7割以上を石油が占めている。近代化とともに人々の暮らしも大きく変わっていった。一部の大土地所有者が支配するかつての植民地社会構造から、中産階級を生み出す社会へと変化し、教育水準も高まった。また、農村から都市へと人は流れ、農業、牧畜業は衰退(食料の半分以上を輸入に頼るほど)し、工業、サービス業中心の社会が出き上がった。 |
都市人口の増加に伴い、確かに新たな問題も現れてはいるが、生き生きとしたエネルギーあふれるカラカスの姿は、南米の明日を感じさせる力に満ちている。カラカスやマラカイボといった大都市を離れると、ベネズエラはまったく違った姿を見せてくれる、マルガリータ島をはじめ、カリブ海の魅力的な島々、アンデス山脈の山々、オリノコ川が育む豊かな平原、そして未開のギアナ高原、こうした雄大な大自然が、手つかずのまま残されている。臨海地帯の観光開発に続き、内陸地帯にも観光案内や宿を始めとするサービス態勢がが整い出し、奥地にも入りやすくなった。とはいえ、辺境にはまだ裸族が暮らす深い森があり、その全貌は旅行者にはまだまだ閉ざされたままである。 |
気候
| ベネズエラは国土全体が熱帯圏に含まれているが、気温は土地の高度により大きく変化する。海岸線の低地やオリノコ川流域などは、年平均でも28℃近くまで上がる灼熱の地だが、カラカスなどのように、高度約1,000mになると、平均気温は21℃で思ったよりもしのぎやすい。さらに、メリダのように高度1,600mまで上がると、昼間でも冷房の必要を感じないほど過ごしやすくなる。季節は雨期と乾期に分かれる。一般に4月から10月が雨期で、11月から3月が乾期である。カラカスでは、雨期といっても1日中雨が降るわけでなく、午後などに数時間降るとサッとやんでしまうことが多く、まったく降らない日もある。南部のギアナ高原などは、年間3,000mmと降水量が多く、完全な熱帯雨林の気候で、雨期は毎日のようにスコールが数時間続く。 |
目的別おすすめシーズン
| 年間を通して観光には問題はないが、ギアナ高地のエンジェル・フォール(アンヘルの滝)を見るなら水量の多い雨期(4〜12月)がベストシーズン。 |
旅の服装
| 平地やカラカスあたりは日本の夏服で充分だが、高地に行くのなら夜の冷え込みに備えて薄手のカーディガンやトレーナーを持っていくといい。都市部では、旅行者を狙う犯罪も多いので、あまりオシャレな服装は避けたほうがいい。 |
食事について
| 家庭料理でもスペイン料理の影響を強く残しており、レストラン、居酒屋などにもスペイン風をうたった店が多い。また、イタリア料理も好まれ、都市ではピザ屋やイタリアレストランをよく見かける。 [郷土料理] アレサンコチョと呼ばれるシチューやアロス・コン・ポジョという干しブドウ、トマトなどを入れたチキンライスなどがある。 [トウモロコシ料理] ほかのラテンアメリカ諸国同様のトウモロコシを使った料理も多く、アレパはトウモロコシの粉を練って焼いたものにハムやチーズを挟み込んだ料理、カチャパはメキシコのトルティーヤを焼いたもの、エンパナーダは挽き肉や野菜のみじん切りを味付けし、それをトウモロコシの粉を練ったもので包み油で揚げた料理。 [酒] ポラールという銘柄のビールがよく飲まれている。また、スピリッツではラム酒ロンが一般的で、Cacique、Pampero、Selectoなど数多くの銘柄が揃っている。 |
ショッピングについて
| カラカス市内、地下鉄チャカオ駅から車で5分ほどのところにタマナコショッピングセンターがある。モールスタイルの巨大なビルで3つのフロアにあらゆる専門店が並び、スーパーマーケットや映画館、レストラン、ホテルまでそろっている。 サイズ 基本的に生産された国のサイズ規定になっている。 |
お金について
| 単位とレート ボリーバル(略号はBs.)。ボリーバルの下にセンティモ(¢)がある。Bs.1=100¢≒0.0583円(2004年5月現在) 紙幣の種類 Bs.5、10、20、50、100、500、1000,5000,10000,50000 硬貨の種類 Bs.1、2、5と5、25、50¢ 両替 銀行での両替は時間がかかることが多いので、多少レートは落ちるが、両替所かホテルを利用するのがいい。US$現金からBs.への両替は、1.5〜1.7%の手数料がかかる(ホテルはかからない場合が多い)。T/Cも同様。同じ両替屋でも店によって多少レートは異なるので、いくつか回ってみよう。 物価 ホテルは1泊US$10以下の安ホテルからUS$100以上の高級ホテルまでさまざまだが、都市部ではUS$20〜30くらいでそこそこ居心地もよく安心できる宿に泊まれる。5つ星クラスの高級ホテルは、旅行会社や、書籍やみやげものの並ぶドラッグストアなどが入ったアーケードがあったり、町の地図などがもらえたりするので、一応チェックしておくと何かと役に立つ。食事はピザなどのファーストフードで済ませるとUS$5ほど。レストランでは1品がUS$5以上する。夕食にちょっといいレストランに入るとUS$15はかかる。地方は多少安いが、観光地はカラカス並の高さ。交通費は、飛行機でカラカスから国内のおもだった都市へはUS$50前後、バスなら1/5以下だが、道路事情、検問や一般犯罪の多さを考えると、飛行機のほうが気分的にはかなり楽だ。 |
チップについて
| サービスを受けたらチップを払う習慣はある。最初から料金の中に含まれている場合を除き、US$1に相当する現地の紙幣で払うのが一般的。 ベルマン・ドアマン・空港のポーターに渡す時 荷物1個につき$1程度 レストランで サービス料が含まれている場合は必要ないが、そうでない場合は合計金額の10〜15%。 タクシーで 基本的には必要ない。 |






